亜高山帯から高山帯の岩上に生じるヘリトリゴケ科の固着地衣。地衣体は鮮やかな黄色で,周囲に黒色の下生菌糸をもち,その対比が美しく,岩上に地図を書いたように見える。共生藻は緑藻。子器は黒色で地衣体中に埋没し,褐色で多室の胞子を生じる。世界中の極地や高山に広く分布し,日本では北海道から九州の高山に生育する。
執筆者:柏谷 博之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...