チビタベッキア(英語表記)Civitavecchia

改訂新版 世界大百科事典 「チビタベッキア」の意味・わかりやすい解説

チビタベッキア
Civitavecchia

イタリア中部,ラチオ州の港町。人口5万1240(1990)。ティレニア海に面し,ローマ北西72kmにあり,ローマやウンブリア州への工業資材,穀物などの供給港,本土サルデーニャ島を結ぶ連絡船の発着港である。トラヤヌス帝が建設した港で,828年,イスラム教徒襲撃を受け住民は近くの森に避難し,そこに新しい町を建設した。イスラム脅威が去ると再び港に戻り,町をCivitas vetula(旧市)と称したことから現在の地名が生まれた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チビタベッキア」の意味・わかりやすい解説

チビタベッキア
Civitavecchia

イタリア中西部,ラツィオ州ローマ県,チレニア海にのぞむ都市。ローマの北西,道路で 76kmに位置する。2世紀初めトラヤヌス帝が築港して以来,ローマの外港の役割を果し,現在もサルジニア島との連絡港として重要。第2次世界大戦後,火力発電所が建設され,セメント煉瓦機械,大理石加工などの工場が立地する。ミケランジェロが完成した要塞,国立考古学博物館がある。人口5万 856 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「チビタベッキア」の意味・わかりやすい解説

チビタベッキア

イタリア中部,ラチオ州の港湾都市。ティレニア海に面し,古代ローマのトラヤヌス帝が建設した港で,9世紀にイスラムに襲撃された。漁業中心でもあり,セメント製造,造船などが行われる。サルデーニャ島との間にフェリーが発着。5万1000人(2006)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android