改訂新版 世界大百科事典 「チルターン丘陵」の意味・わかりやすい解説 チルターン丘陵 (チルターンきゅうりょう)Chiltern Hills イギリス,イングランド南東部,ロンドン北西にあるチョーク層の丘陵。オックスフォードシャーのテムズ川上流域からベッドフォードシャー南部まで南西~北東方向に連なり,最高はクーム・ヒル(260m)。ケスタ地形をなし,北西のミッドランドの低地側に急崖,南東のロンドン盆地側に緩傾斜となる。残存するブナ林は家具工業の原料であるが,ナショナル・トラストによる保全地域も広い。鞍部はロンドンから放射する鉄道や道路の通過点となっている。執筆者:長谷川 孝治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「チルターン丘陵」の意味・わかりやすい解説 チルターン丘陵ちるたーんきゅうりょうChiltern Hills イギリス、イングランド中央部の丘陵。ロンドン北西部に北東―南西方向に続く。幅約30キロメートル、延長約90キロメートル。最高点は255メートル。ロンドン盆地周辺に分布する白亜紀チョーク質ケスタ地形の一部で、北西に急崖(きゅうがい)をもちロンドンに向かって南東へ緩斜する。ロンドン盆地南部には、同じチョークのつくる丘陵ノース・ダウンズがある。[小池一之][参照項目] | ダウンズ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チルターン丘陵」の意味・わかりやすい解説 チルターン丘陵チルターンきゅうりょうChiltern Hills イギリス,イングランド南部にある丘陵。ロンドンの北西方に位置する白亜から成る丘陵で,南西から北東に約 70kmにわたって延び,ロンドン盆地の北西を限る。最も高いところはウェンドーバー近くにあるクーム丘陵で,標高 260m。丘陵はケスタ地形の一部をなし,北西側に急傾斜し,南東のロンドン盆地側に緩傾斜する。植生のブナ林は家具材として利用され,南部南東麓のハイウィカムは伝統的な家具製造の町として有名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by