日本大百科全書(ニッポニカ) 「チモール」の意味・わかりやすい解説 チモールちもーるthymol 芳香性のにおいと舌を焼くような刺激性のある無色の結晶または結晶性粉末で、殺菌、防腐、駆虫剤として知られる。回虫や蟯虫(ぎょうちゅう)の駆除に内服により用いられたことがあったが、現在ではほとんどこの目的では使用されない。歯科用にむし歯の穴(う窩(か))および根管の消毒、歯髄炎の鎮痛・鎮静に20%液が用いられる。そのほか、外用液剤、軟膏(なんこう)剤、外用散剤に配合されて局所の殺菌用に用いられ、また含嗽(がんそう)剤、洗浄剤、歯みがきに添加して使用される。[幸保文治][参照項目] | 歯髄炎 | むし歯 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例