メキシコ中央高原、首都メキシコ市の北東約4キロメートルにあるほとんど干上がった湖。湖面標高2237メートル。アステカ王国時代には、北のシャルトカン湖や南のソチミルコ湖と接して広大な湖を形成し、湖上の小島に1345年アステカの町テノチティトランが造成された。16世紀にスペイン人が侵入してここにメキシコ市を形成し、北よりパヌコ川に排水して同市の発展を図ったので、水位は低下、湖は縮小した。南部はメキシコ市の国際空港になっているが、低湿地であるため不良衛生地区をなす。湖盆東岸の町テスココは、かつてのアステカの都の地で、名称は原地語で「止まる所」の意。
[高木秀樹]
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