デルサルト(英語表記)Delsarte, François

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デルサルト」の意味・わかりやすい解説

デルサルト
Delsarte, François

[生]1811.12.19. ソレスム
[没]1871.7.19. パリ
身ぶり表現の方法を分析したフランスの教育者。動作を偏心的,求心的,正常と3つに分け,肉体の動きを制御する法則を発明した。さらにこれに基づいて音楽と体操とを結び合せて音楽リズム教育を考案した。教育を頭脳訓練や技術の習得に局限していた当時の教育界に衝撃を与え,教育観の展開をもたらした。また R.ラバンや K.ヨースのようなモダン・ダンスの理論家や,ポーランドの演出家 J.グロトフスキにも影響を与えている。 T.ショーンの『あらゆる小さな動き』 (1954) は,デルサルトの理論を詳述したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デルサルト」の意味・わかりやすい解説

デルサルト
でるさると
François Delsarte
(1811―1871)

フランスの音楽・舞踊教師。1850年代から70年代にかけて、動きながら語るメソッドを多くの役者や政治家に教えた。死後、生徒が記録したものが集められ、彼のメソッドはペテルブルグの舞踊学校に取り入れられたり、アメリカではイサドラ・ダンカン、テッド・ショーンなどの舞踊家に影響を与えた。デルサルトによると、動きは、同心concentric、偏心eccentric、正常normalの三つのカテゴリーに分かれ、身体表現は、頭、胴体四肢によってなされるという。ショーンは著書『あらゆる小さな動き』に、デルサルトの思想と方法、アメリカの舞踊への影響について解説を加えている。

市川 雅]

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367日誕生日大事典 「デルサルト」の解説

デルサルト

生年月日:1811年12月19日
フランスの教育者
1871年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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