デルベント(英語表記)Derbent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デルベント」の意味・わかりやすい解説

デルベント
Derbent

ロシア南西部,北カフカスダゲスタン共和国の都市。共和国首都マハチカラ南東約 120kmにあり,カスピ海に面する。背後に大カフカス山脈の迫る要害の地であることから,早くも5世紀にペルシア人により要塞が建設された。その後8世紀にアラブ人,13世紀にモンゴル人などに占領され,19世紀初めロシア領となった。6世紀の城壁,8世紀のモスク中世キャラバンサライ (隊商宿) などの遺跡が保存されており,要塞を含むこれら古代都市の遺跡群は 2003年世界遺産の文化遺産に登録された。羊毛,食品 (水産加工,果実缶詰,ワイン) などの工業がある。マハチカラとアゼルバイジャンの首都バクーを結ぶ幹線鉄道,ハイウェーが通る。人口 11万9961(2010)。

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