マハチカラ(読み)まはちから(英語表記)Махачкала/Mahachkala

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マハチカラ」の意味・わかりやすい解説

マハチカラ
まはちから
Махачкала/Mahachkala

ロシア連邦に属するダゲスタン共和国の首都。人口33万4900(1999)。カスピ海西岸に面し、カフカス山脈北東麓(ろく)に位置する。アゼルバイジャン共和国の首都バクーの北北東約350キロメートルにあたり、バクーとチェチェン共和国の首都グローズヌイへ鉄道が通じる。金属加工、電気溶接機、食品工業設備、石油掘削機、化学などの工場がある。ロシアの南下に伴いペトロフスコエ要塞(ようさい)として建設され、ペトロフスク・ポルトПетровск-Порт/Petrovsk-Portとよばれた。1922年にダゲスタンの革命家マハチ・ダハダーエフМахач Дахадаев/Mahach Dahadaev(1882―1918)を記念して改称された。1957年にマハチカラ大学が設立された。

渡辺一夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マハチカラ」の意味・わかりやすい解説

マハチカラ
Makhachkala

1921年までペトロフスクポルト Petrovsk-Port。ロシア南西部,北カフカス,ダゲスタン共和国の首都。大カフカス山脈東部北麓,カスピ海西岸に位置する港湾都市。 1844年要塞として建設された。現在カスピ海西岸の主要港の一つで,木材,石油,穀物,砂糖,綿花などが積出され,漁業基地ともなっている。近郊に油田を控え,またグロズヌイからの石油パイプラインの終点で,製油所や石油貯蔵施設が立地するほか,機械,繊維,食品 (水産加工,ワイン) ,セメントなどの工業がある。ダゲスタンの教育・文化中心地で,ダゲスタン大学 (1957) をはじめ農業,医学,教育の各大学,科学アカデミー,郷土博物館などがある。ロストフナドヌーアゼルバイジャンの首都バクーを結ぶ幹線鉄道,ハイウェーが通る。現市名はダゲスタンの革命家マハチ・ダハダエフを記念したもの。人口 57万7990(2010)。

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