デンドライト(その他表記)dendrite

翻訳|dendrite

デジタル大辞泉 「デンドライト」の意味・読み・例文・類語

デンドライト(dendrite)

樹枝状結晶

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「デンドライト」の解説

デンドライト

含水鉄あるいは酸化マンガンなどが表面樹木の枝状あるいは羊歯葉状に沈澱したもので,岩石の節理層理,劈開(へきかい)面などに沿って見られる[Loewinson-Lessing : 1893].金属合金あるいは天然の金属元素鉱物に見られる樹枝状または魚骨状の組織をいう.これらの物質が凝固する際の結晶成長機構に関係している.ギリシャ語のdendrosは木の意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「デンドライト」の解説

デンドライト
デンドライト
dendrite

樹枝状結晶のこと.結晶の対称性構造によらず,また気相あるいは液相のどちらかの成長をも問わないが,樹枝状に成長した結晶をデンドライトとよぶ.一般に,いちじるしい過飽和または過冷却状態のもとで,急激な結晶成長が起こる場合にみられ,結晶としては不完全なものであるが,各枝の方向は正確に結晶学的方向と一致している.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「デンドライト」の意味・わかりやすい解説

デンドライト
dendrite

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のデンドライトの言及

【樹枝状晶】より

…金属や合金などの溶融液が凝固する場合に生ずる結晶の形状の一つで,樹枝状に発達したもの。デンドライトともいう。溶融液の凝固が起こりはじめるのは,液の温度が融点よりもある程度低く(両温度の差を過冷度という)なったときであるが,樹枝状晶は,過冷度が広い範囲にわたって大きい場合に生じる。…

※「デンドライト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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