ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥイニャーノフ」の意味・わかりやすい解説
トゥイニャーノフ
Tynyanov, Yurii Nikolaevich
[没]1943.12.20. モスクワ
ソ連の小説家,評論家。初めレフ (芸術左翼戦線) の同人として出発し,『ドストエフスキーとゴーゴリ』 Dostoevskii i Gogol' (1921) ,『詩的言語の問題』 Problema stikhotvornogo yazyka (24) ,論文集『擬古主義者と革新者』 Arkhaisty i novatory (29) などの著作を発表。また豊富な学識を利用して伝記小説を試み,『キュフリャ』 Kyukhlya (25) ,A.グリボエードフを描いた『ワジル=ムフタルの死』 Smert' Vazir-Mukhtara (27~28) ,未完の大作『プーシキン』 Pushkin (36~43) を書いた。ほかに短編『キージェ少尉』 Podporuchik Kizhe (28) もある。
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