ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥルン」の意味・わかりやすい解説
トゥルン
Thurn (-Valsassina), Heinrich Matthias, Graf von
[没]1640.1.28. エストニア,ピャルヌ
オーストリアの政治家,軍人。プロテスタントに改宗し,対トルコ戦争の功績により,神聖ローマ皇帝ルドルフ2世からカルルシュタイン城伯に封じられたが,1609年には皇帝にベーメン (ボヘミア) における信教の自由を保障する勅書を強要した。 18年ベーメンの反乱が起るとベーメンのプロテスタント貴族を率いてプラハに侵入し,19年にはウィーンに迫ったが敗れハンガリーに逃亡。次いで三十年戦争ではスウェーデン王グスタフ2世のもとでスウェーデン軍司令官に就任。 26年シュレジエンに戦い,33年 A.ワレンシュタインに捕えられたが,のち釈放された。
トゥルン
Tulun
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