オーストリアの画家、素描家。6月12日トゥルンに生まれる。1906~1909年、ウィーン美術学校に学び、のちクリムトの知遇を得てその影響を受けた。1909年、若い同僚たちと「新芸術グループ」をつくった。彼は主として男女の人体の病的な肉感性を、神経過敏な硬質の描線と強烈な色彩のアクセントをつけて描いた。その大胆なエロティシズムは衝撃的で、そのため1912年に拘禁されたことがある。夢幻的な風景のほか、『女と二人の子ども』(1917年。ウィーン、オーストリア絵画館)のような不安に満ちた母子像の作もある。10月31日、ウィーンで夭折(ようせつ)。死後一時忘れられたが、近年彼の描く実存的な人間像が再評価されている。
[野村太郎]
『E・ミッチ著、坂崎乙郎監訳『エゴン・シーレ画集』(1983・リブロポート)』▽『坂崎乙郎著『エゴン・シーレ――二重の自画像』(1984・岩波書店/平凡社ライブラリー)』▽『F・ウィットフォード著、八重樫春樹訳『エゴン・シーレ』(1984・講談社)』
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