トランシルバニアアルプス

デジタル大辞泉 の解説

トランシルバニア‐アルプス(Transylvanian Alps)

ルーマニア中央部を東西に約300キロにわたって走る山脈。中央ヨーロッパ、東ヨーロッパに連なるカルパチア山脈の最南部をなし、南カルパチア山脈ともいう。ブチェジ、ファガラシュ、パルング、レテザトという四つの山群がある。最高峰はファガラシュ山群のモルドベアヌ山で、標高2544メートル。トランシルバニア山脈

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百科事典マイペディア の解説

トランシルバニア・アルプス[山脈]【トランシルバニアアルプス】

ルーマニア中部を東西に走る山脈。カルパティア山脈の南部にあたる。南カルパティア山脈ともいう。延長約300km,北はトランシルバニア盆地,南にワラキア平原が広がる。標高1500〜2000mで,最高峰は中部のネゴイウ山(2535m)。中央付近のオルト川河谷に鉄道,道路が通ずる。
→関連項目トランシルバニアブラショブルーマニアワラキア

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

トランシルバニア・アルプス
とらんしるばにああるぷす
Transylvanian Alps

ルーマニア中央部を東西に連なる山脈。南カルパティア山脈ともいう。ルーマニアの地形的骨格をなすのは、カルパティア山脈とトランシルバニア・アルプスである。スロバキアポーランドウクライナにまたがり、ルーマニアの中央部を北西―南東方向に走るカルパティア山脈はその南部で西に向かって大きく湾曲し、東西方向に走る。これがトランシルバニア・アルプスである。カルパティア山脈のなかでもその構造は複雑で、侵食隆起を繰り返してきた。このため準平原河岸段丘がよく発達している。最高峰はファガラスFǎgǎras山地のモルドベアヌ山(2544メートル)。また更新世(洪積世)には氷河に覆われていたので、氷河地形も残っている。山脈中にはヤロミツァ川やオルト川などの刻む横谷(山脈を直角に横切る谷)が発達し、ルーマニアと中央ヨーロッパを結ぶ交通路として利用されてきた。

[三井嘉都夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トランシルバニアアルプス

「南カルパート山脈」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のトランシルバニアアルプスの言及

【カルパチ[山脈]】より

…この区域のカルパチ山脈はその外側に丘陵状のスブカルパチ山脈を伴っている。そして北西~南東方向に走る東カルパチ山脈,大きく湾曲して東西に走る南カルパチ山脈(トランシルバニア・アルプス),その西端でほぼ南北に走る西カルパチ山脈の三つに分けられる。三つの山脈に囲まれて中央にトランシルバニア盆地がある。…

※「トランシルバニアアルプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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