ナコンシータマラート(読み)なこんしーたまらーと(英語表記)Nakhon Sithammarat

デジタル大辞泉 「ナコンシータマラート」の意味・読み・例文・類語

ナコン‐シー‐タマラート(Nakhon Sri Thammarat)

タイ南部の都市。同名県の県都マレー半島東岸に位置し、タイランド湾に面する。シュリービジャヤ王国時代の主要都市であり、仏教中心地となった。13世紀頃にインド・スリランカとの交易拠点として栄えた。同国南部最大の仏教寺院ワットプラマハタートで、旧暦10月の大祭が催される。ナコーンシータマラート。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ナコンシータマラート」の解説

ナコンシータマラート
Nakhon Sithammarat

マレー半島の中部,シャム湾に面したタイ南部の都市。中国史料に単馬令(原音はターンブラリンガと考えられる)として知られ,13世紀前半に強大となって,セイロンに侵攻した。当時の王の尊号地名由来。13世紀末にはスコータイ朝支配が及んだとされ,のちにはアユタヤ朝に服属した。16世紀以降,ヨーロッパ人の記録にリゴールの名で現れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナコンシータマラート」の意味・わかりやすい解説

ナコン・シータマラート
なこんしーたまらーと
Nakhon Sithammarat

南部タイの中心都市。同名県の県都。外国にはリゴールLigorとよばれた。人口11万8764(2000)。マレー半島東岸に位置し、タイランド湾に面する。古くからインド洋とタイランド湾および中部タイとマレー半島とを結ぶ交通要地として、軍事的にも商業的にも繁栄した。由緒ある寺院や旧跡が多い。米、ヤシゴム、錫(すず)を産出し漁業も盛ん。

[友杉 孝]

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