ナッソー(読み)なっそー(英語表記)Nassau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナッソー」の意味・わかりやすい解説

ナッソー
Nassau

西インド諸島北部,バハマ首都。バハマ諸島北西部,ニュープロビデンス島北東岸に位置する港湾都市。温暖な気候,美しい海岸,風光に恵まれることから,観光・保養地として世界的に知られる。 1690年代にチャールズタウンから現市名に改称,1729年以降市の計画的な建設が進められた。現在市域自体は比較的小さいが,海岸に沿って住宅地域が延びている。周辺にはグラスボートのあるマリンガーデンや珍しい熱帯植物を集めた植物園などがあり,橋で結ばれた沖合いのパラダイス島にはカジノナイトクラブなどの施設が設けられ,アメリカ人を中心とした観光客を集めている。南郊の丘にはフィンカッスル要塞 (1793) が保存されている。工業は発達していないが,サイザルアサ海綿柑橘類,トマト,パイナップルなどを輸出。国際空港がある。人口 24万8948(2010)。

ナッソー
nassau

ゴルフで前半9ホール,後半9ホール,トータルと1ラウンドを3区分し,各1ポイントとして,マッチプレー勝負決める競技法。各ホールごとに勝負を決め,さらにナッソーを加えるなどいろいろある。いわゆるベット bet (賭け) の一つで,他にベスト・ボールなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナッソー」の意味・わかりやすい解説

ナッソー
なっそー
Nassau

西インド諸島北部、バハマの首都。港湾都市。ニュー・プロビデンス島北東岸に位置する。人口17万8800(2001推計)。17世紀後半からイギリス人が入植し、その拠点として発展した。バハマはタックス・ヘイブン(租税回避地政策をとっているため、多くの銀行や多国籍企業の事務所が置かれ、国際金融センターとなっている。また、カリブ海地域の代表的な避寒地で、アメリカのマイアミなどから航空船舶の定期便があり、多くの観光客が訪れる。イギリス領時代の砦(とりで)跡やカジノで有名なパラダイス島がある。

[栗原尚子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android