デジタル大辞泉
「ナルビク」の意味・読み・例文・類語
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ナルビク
- ( Narvik ) ノルウェー北部の港湾都市。オフォトフィヨルドの湾奥、北緯六八度二八分にある不凍港で、スウェーデンのキルナ・エリバレに産する鉄鉱石の積み出し港。
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ナルビク
Narvik
北ノルウェーのノルラン州最北部の都市。人口1万9000(1990)。キルナなどスウェーデン北部鉱山地帯から鉄鉱石を輸送する鉄道オーフォート線の終点で,これを市の不凍港から全世界へ積み出す(1980年に約1970万t)。市の産業はこの鉄鉱石搬出に強く依存している。1883年のオーフォート線建設計画から市の歴史が始まり,99年にナルビクの名称を得た。1940年4~5月ドイツ軍の急襲占領によって市は大きな損害を被った。
執筆者:菅原 邦城
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ナルビク
Narvik
ノルウェー北部,ノールラン県の都市。オフォトフィヨルドに面する不凍港をもつ。スウェーデンの大鉄鉱山キルナから鉄道で北西へ約 120kmの距離にあり,キルナ,イェリバーレに産する鉄鉱石の積出しのため,1883年イギリスとスウェーデンの合弁会社が港を築いたが,倒産したため,92年ノルウェー政府が接収。 98年,名称をビクトリアハフンから現在のものに改めた。第2次世界大戦ではドイツ軍とイギリス=フランス軍の重要な戦場の一つとなった。現在は鉱石積出し港,漁港として知られる。人口1万 8736 (1992推計) 。
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ナルビク
なるびく
Narvik
ノルウェー北部の港町。オフォトフィヨルドの湾奥に位置する。人口1万8443(2002)。不凍港で、スウェーデンのキルナやイェリバレに産する鉄鉱石の船積み港として利用されている。鉄鉱石を輸送するオフォト鉄道線は1902年に敷設され、世界最北の電化された鉄道である。第二次世界大戦中、イギリス・フランス連合軍と、この地を占領していたドイツ軍との間で激しい戦闘が繰り返され、鉱石積出し施設や埠頭(ふとう)は破壊された。いまは、より大きい近代的な施設に生まれ変わっている。
[竹内清文]
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ナルビク
ノルウェー北部の港湾都市。北極圏内にあるが,暖流の影響で不凍港である。スウェーデン北部のキルナ,イェリバレと鉄道で結ばれ,鉄鉱石を積み出す。1883年ビクトリアハブン港として建設され,1899年,現名となる。第2次大戦中一時ドイツ軍に占領され,連合軍との間に激戦が行われた。2万3523人(2013)。
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