ナルビク(読み)なるびく(英語表記)Narvik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナルビク」の意味・わかりやすい解説

ナルビク
Narvik

ノルウェー北部,ノールラン県の都市。オフォトフィヨルドに面する不凍港をもつ。スウェーデンの大鉄鉱山キルナから鉄道北西へ約 120kmの距離にあり,キルナ,イェリバーレに産する鉄鉱石の積出しのため,1883年イギリスとスウェーデンの合弁会社が港を築いたが,倒産したため,92年ノルウェー政府が接収。 98年,名称をビクトリアハフンから現在のものに改めた。第2次世界大戦ではドイツ軍とイギリス=フランス軍の重要な戦場の一つとなった。現在は鉱石積出し港,漁港として知られる。人口1万 8736 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナルビク」の意味・わかりやすい解説

ナルビク
なるびく
Narvik

ノルウェー北部の港町。オフォトフィヨルドの湾奥に位置する。人口1万8443(2002)。不凍港で、スウェーデンのキルナやイェリバレに産する鉄鉱石の船積み港として利用されている。鉄鉱石を輸送するオフォト鉄道線は1902年に敷設され、世界最北の電化された鉄道である。第二次世界大戦中、イギリス・フランス連合軍と、この地を占領していたドイツ軍との間で激しい戦闘が繰り返され、鉱石積出し施設埠頭(ふとう)は破壊された。いまは、より大きい近代的な施設に生まれ変わっている。

[竹内清文]

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