デジタル大辞泉 「ニンバ山厳正自然保護区」の意味・読み・例文・類語 ニンバさん‐げんせいしぜんほごく【ニンバ山厳正自然保護区】 《Réserve naturelle intégrale du mont Nimba》ギニアとコートジボワールの両国にまたがる自然保護区。標高1752メートルのニンバ山一帯を対象とする。マホガニーなどの原始の森が広がり、この地に固有な生物が多く生息している。1981年にギニア領内が、翌1982年にはコートジボワール領内が世界遺産(自然遺産)に登録されたが、鉱山開発やリベリアからの難民流入問題などから、1992年に危機遺産リストに登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「ニンバ山厳正自然保護区」の解説 ニンバさんげんせいしぜんほごく【ニンバ山厳正自然保護区】 1981年に登録、1982年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)。ギニア、コートジボワール、リベリアの3国にまたがる、西アフリカ最高峰のニンバ山(標高1752m)を中心とした総面積350km2の自然保護区。保護区の大部分はマホガニーなど熱帯雨林が占め、貴重な地衣類、真菌類などの2000種以上の植物が分布しており、500種以上の動物が生息している。このうち、ネズミ科の哺乳類や珍しい昆虫など200種は固有種である。またニンバ山中にはチンパンジーの生息地があり、京都大学霊長類研究所がその行動や生態の調査・研究を行っている。ニンバ山には鉄鉱石の鉱脈があり、リベリア側から採掘のための開発が行われ、またリベリアからの難民がこの領域に多数流入して、自然環境に深刻な影響を与えていることから、1992年に危機遺産リストに登録された。◇英名はMount Nimba Strict Nature Reserve 出典 講談社世界遺産詳解について 情報