ハイカる(英語表記)Haikal, Muḥammad Ḥusain

精選版 日本国語大辞典 「ハイカる」の意味・読み・例文・類語

ハイカ・る

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「ハイカラ」を動詞化した語 ) ハイカラを気取る。ハイカラがる。ハイカラぶる。
    1. [初出の実例]「成るべく高襟(ハイカ)った物を食って見やうと、献立表と睨めっこをして」(出典:新式赤毛布(1910‐11)〈鈴木秋風〉食道楽)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイカる」の意味・わかりやすい解説

ハイカル
Haikal, Muḥammad Ḥusain

[生]1888. カフル・ガンナーム
[没]1956. カイロ
エジプトの文筆家。下エジプトで生れ,カイロで教育を受け,法律専門学校卒業後パリに留学 (1909~12) ,パリ大学で法学博士学位を得た。提出論文は『エジプトの公債』だったが,この間に小説『ザイナブ-田園の風物と風儀』 Zainab: manāẓir wa akhlāq rīfiyyahを執筆。これは 1914年「エジプトの一農民作」として匿名で発表され,あまり世の注意をひかなかったが,29年の再版では著者名が明らかにされた。「エジプト人がエジプトの読者のために書きおろし,人物も舞台も構想もその時代のエジプト人の生活から出た最初のエジプトの小説」 (ハミルトン・ギッブ) という評を受け,画期的な名作とされる。文体も古典のものから脱却したきわめて新しく自由なもので,会話などにはデルタ地方の方言が駆使してある。 12~22年マンスーラで弁護士を開業,22年立憲自由党の日刊新聞『シヤーサ (政治) 』 al-Siyāsahの主幹となり,同党のスポークスマンとなった。以後 37年まではジャーナリスト,政治運動家として活動。 26年週刊新聞『シヤーサ』 al-Siyāsah al-Uṣbu`iyyahを刊行しはじめ,守旧派 qadīmに対する革新派 jadīdの拠点とした。その活動はエジプトの政治および思想の近代化に大きく貢献した。ルソー研究 (21~22) ,預言者ムハンマドの伝記 (35) ,カリフアブー・バクルの伝記 (43) ,カリフのウマルの伝記 (46) などを執筆。 38年文部大臣,45~50年上院議長。 51年回想録公刊

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