アフガニスタンのタリバン勢力の最高指導者。オマルOmarとも。パシュトゥン民族ヌールザイ氏族の人物で、ウルズガーン州出身。アフガニスタンに駐留(1979~1989)していた旧ソ連軍と戦うゲリラの一員であったが、イスラム教スンニー派の宗教学者になり、1994年8月ごろ、タリバン組織を創設したといわれる。厳格な宗教指導者として知られ、タリバンがアフガニスタンにおいて支配的勢力であった2001年まで「アミール・アルムーミニーン」(信徒たちの長)の地位から、シャリーア(イスラム法)に基づく諸政策を、アフガニスタン南部のカンダハール市のタリバン本拠地から首都カブールの政府に対して指令した。この時期、首都カブールで毎週公開処刑が行われるなど、ウマル以下のタリバン勢力の恐怖政治が国際的に問題視された。アフガニスタン政府は2013年にカラチ(パキスタン)の病院で死亡したと発表した。
[深町宏樹 2018年4月18日]
581?~644(在位634~644)
第2代正統カリフ。ウマイヤ朝カリフのウマルと区別するため,ウマル1世ともいう。イラク,シリア,エジプト,イランを征服した。征服地からの規則的な租税の徴収,アラブ戦士への俸給支給のためのメディナの記録所ディーワーンの開設,アミール・アルムーミニーンという称号,ヒジュラ紀元(イスラーム暦)の採用は彼の業績である。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…中国,元初の武将,行政官。本名シャムス・アッディーン(贍思丁),別名ウマル(烏馬児)といったが,預言者ムハンマドの子孫を示す称号,サイイドで呼ばれた。中央アジアのブハラ出身でチンギス・ハーンの西征のときに服属し,以後世祖フビライまでの5代に仕えた。…
※「ウマル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新