ハシブトゴイ(読み)はしぶとごい(英語表記)rufous night heron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハシブトゴイ」の意味・わかりやすい解説

ハシブトゴイ
Nycticorax caledonicus; nankeen night heron

ペリカン目サギ科。全長 59cm。ゴイサギに似て頭上が黒く,後頭に白く長い冠羽(→羽冠)があり,後頸から,尾までの上面は淡赤褐色,下面は淡黄褐色。6亜種があり,フィリピンからインドネシア東部,パプアニューギニアオーストラリアニューカレドニアのほか,移入されたニュージーランドにかけて分布する。日本では小笠原諸島にかつて分布していたが,1989年に標本が採集されたのを最後に絶滅した。このハシブトゴイはが特に太いことから 1839年に命名された亜種 N. c. crassirostris で,標本はイギリスの大英博物館のほかロシアにあるだけである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハシブトゴイ」の意味・わかりやすい解説

ハシブトゴイ
はしぶとごい / 嘴太五位
rufous night heron
[学] Nycticorax caledonicus

鳥綱コウノトリ目サギ科の鳥。全長約55センチメートル。ゴイサギによく似ているが、背面と翼が赤褐色。フィリピンからニュー・カレドニアまで分布する。かつて小笠原(おがさわら)諸島にも生息していたが、19世紀末に絶滅した。

[森岡弘之]

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