ハッカソン(読み)はっかそん(英語表記)Hackathon

共同通信ニュース用語解説 「ハッカソン」の解説

ハッカソン

新しいソフトウエアやアプリなどの開発手法一つ英語の「ハック」に「マラソン」を組み合わせた造語短期間に集中作業をするのが特徴プログラマーデザイナーなど異業種専門家による新商品やサービス開発の場として知られている。起業家を育てる人材育成一環としても注目されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハッカソン」の意味・わかりやすい解説

ハッカソン
はっかそん
Hackathon

複数のIT技術者やシステム開発者などが会場にこもってプログラムを書き続け、プログラム開発のアイデア力量を競うイベント。通常は1日から1週間程度の期間で開催される。プログラムの改良を意味するハックhackやハッキングhackingと、マラソンmarathonを組み合わせた造語である。アメリカのソフトウェア開発会社やコンピュータ関連メーカーなどで1999年から使われるようになった名称で、シリコンバレーでは、2000年以降に企業や自治体の主催によってハッカソンが盛んに開催されている。社内では得られない発想を求めることができ、同時に有能な人材や革新的な企業との出会いの場としても活用されている。フェイスブックの「いいね!」をはじめ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の中心的な機能である「チャット」や「タイムライン」などは、ハッカソンからアイデアが生まれたものとして知られている。

 2013年(平成25)1月にはインターネットを利用した個人向け情報管理サービスを提供するエバーノート社がトヨタ自動車の「未来の車に必要なシステム」を主題として日本で初めてハッカソンを開催した。既存技術とIT技術を組み合わせた開発を進める手法の一つとして定着しつつある。

[編集部]

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