改訂新版 世界大百科事典 「ハバクク書」の意味・わかりやすい解説
ハバクク書 (ハバククしょ)
Book of Habakkuk
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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『旧約聖書』中の十二小預言書の一つ。紀元前7世紀末ごろのエルサレムで活動した祭儀的預言者ハバククの語った預言集で、前609~前598年の間に成立した。内容は、第1章で預言者の嘆きと神の応答が2回ずつ繰り返され、間接的にエジプトの圧政を訴えている。それに対して神は歴史的転換の到来を暗示する。これは、前605年のカルケミシェの戦いでエジプトを破った後の新バビロニア帝国のネブカドネザルの台頭をさしていた、と解するのが最近の解釈である。続く第2章は、これまで恐るべき横暴を働いたカルデア(バビロニア)人に対する災禍預言集となっている。最後の第3章には、神顕現の賛美の歌をもってカルデア人への終末的審判が預言されているが、この部分は1947年発見の『死海文書』にはない。
[吉田 泰]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…唐衣橘洲(からごろもきつしゆう),四方赤良(よものあから),朱楽菅江(あけらかんこう),元木網(もとのもくあみ),平秩東作(へずつとうさく),智恵内子(ちえのないし)らはその錚々たる者で,豊かな趣味教養と軽妙洒脱な機知とを併せもつ人々である。これに次ぐ江戸狂歌の第二世代として宿屋飯盛,鹿都部真顔(しかつべのまがお),頭光(つぶりひかる),馬場金埒の狂歌四天王があり,なかでも天明調の純正狂歌を主張する飯盛と,優美高尚な狂歌を主張して〈俳諧歌〉と称した真顔は,文政(1818‐30)に至るまで長くライバルとして活躍した。文政以後は芍薬亭長根,文々舎蟹子丸らが活躍した。…
※「ハバクク書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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