ハマハタザオ(読み)はまはたざお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマハタザオ」の意味・わかりやすい解説

ハマハタザオ
はまはたざお / 浜旗竿
[学] Arabis stelleri DC. var. japonica (A.Gray) Fr.Schm.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の越年草。茎は低くて直立し、全草に星状毛がある。茎葉は長楕円(ちょうだえん)形で先は丸く、根出葉とともに質は厚く、不整の歯牙(しが)があり、基部は耳状で広く茎を抱く。5~7月、白色花を開く。果実は多くが花軸に平行に並び、束状になる。海岸砂地に普通に生え、北海道、本州、四国、対馬(つしま)、および朝鮮半島、ウスリー、樺太(からふと)(サハリン)に分布。基本種は花柱が短く、千島列島北部、カムチャツカに分布する。

[小林純子 2020年12月11日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマハタザオ」の意味・わかりやすい解説

ハマハタザオ(浜旗竿)
ハマハタザオ
Arabis stelleri var. japonica

アブラナ科の二年草で,日本,朝鮮半島,アムール川流域に分布し,海岸の砂地に生える。茎はほぼ直立し,高さ 40cmぐらいになり毛がある。根出葉は厚く匙形,茎葉は楕円形で茎を抱く。花は初夏に咲き,総状に白色で柄のある十字花をつける。長角果は密集して直立し,長さ 5cmぐらいとなる。

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