バインナウン(その他表記)Bayinnaung

改訂新版 世界大百科事典 「バインナウン」の意味・わかりやすい解説

バインナウン
Bayinnaung
生没年:1516-81

初代国王ダビンシュウェティーの死後瓦解したタウングー朝ビルマを再建した第2代の国王。在位1551-81年。別名シンビューミャーシンは〈多数の象の所有主〉を意味する。タイではブレンノーン,明では莽瑞体という名で知られる。先王とは乳兄弟で,王の妹を妻に迎え,皇太子に任じられていたが,1550年に先王がモン族太守に謀殺されると直ちにモン族の制圧に乗り出し,51年2月タウングーを奪回して即位した。火器とポルトガル人傭兵とを活用した王は,51年4月にペグー,5月バテイン,9月プローム,52年12月にはアバを落として,ビルマ全土を統一した。56年にはチエンマイ,64年と69年にはアユタヤ,74年にはビエンチャンとタイ族諸王国まで征服して広大な版図を築いたが,81年アラカン国遠征の途中没した。王は度量衡制を統一し,シャン地方に仏教を伝え,シャン族土侯への殉死風習を禁止するなどの改革も行った。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バインナウン」の意味・わかりやすい解説

バインナウン
Bayinnaung

[生]1516
[没]1581
ビルマ(→ミャンマー),タウングー朝第3代の王(在位 1551~81)。Braginocoともいう。前王タビンシュエティー義弟で,南はペグー(バゴー),北はアバ,シュエボウ,東はチエンマイラオスを支配した。さらにタイの都アユタヤを占領し(1564,1569),またユンナン雲南)を通じへ朝貢した。仏塔寺院建立に努め,ダンマタッ(慣習法典)を編集した。

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