ミャンマー中南部,ペグー管区の主都。人口15万(1983)。ヤンゴン北東80km,ペグー川に面し,マンダレーおよびモールメインへ行く鉄道の分岐点にあたる。モン族の伝説では,竜の流れをくむ女性とタトン国の創始者ティッサ王との間に生まれたタマラ,ウィマラの双子の兄弟が町を築いたとされる。1369年にペグー朝のビンニャウー王によって王城が築かれた。ペグーの最盛期は,タウングー朝のバインナウン王がここを都とした16世紀で,王城はアラウンパヤー王がモン族を征服した1757年に焼き払われた。城壁や濠の痕跡は,現在でも市街地の外れに残っている。市の東側にあるトゥダッタナ丘の上には釈迦の遺髪をまつるというシュウェモードー・パゴダ,ペグー川西岸1.5kmの地には巨大な横臥仏像(寝釈迦)シュウェターリャウン(身長約55m),その南東にはカルヤーニ戒壇の跡などがある。
執筆者:大野 徹
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ミャンマー南部にあって,モン文化圏の中心都市として機能した。9世紀頃に城市が建設され,1369年にペグー王朝の都となる。ついで1538年から98年まではタウングー朝の都となり,再び1740年から57年まではモンの政権が奪回する。
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