バーディーン(読み)ばーでぃーん(その他表記)John Bardeen

デジタル大辞泉 「バーディーン」の意味・読み・例文・類語

バーディーン(John Bardeen)

[1908~1991]米国物理学者トランジスター発明して、1956年にショックレーブラッテンらとともにノーベル物理学賞受賞超伝導理論にも業績をあげ、1972年、再び同賞をクーパー・シュリファーらとともに受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーディーン」の意味・わかりやすい解説

バーディーン
ばーでぃーん
John Bardeen
(1908―1991)

アメリカの物理学者。ウィスコンシン州マディソン生まれ。ウィスコンシン大学プリンストン大学で学び、ハーバード大学金属電気伝導研究。1938年ミネソタ大学助教授。第二次世界大戦後ベル電話研究所(後のベル研究所)に入り、半導体や金属の電気伝導、半導体の表面の性質原子拡散などを研究。1951年イリノイ大学教授。半導体の研究およびトランジスタの開発の業績で、1956年ショックレー、ブラッテンとともにノーベル物理学賞を受賞。1957年にはクーパーおよびシュリーファーとともに超伝導の理論(BCS理論:Bardeen‐Cooper‐Scherieffer Theory)を提出し、その業績により1972年二度目のノーベル物理学賞をクーパー、シュリーファーとともに受賞した。

藤村 淳 2018年10月19日]

『ジョン・バーディーン述、中嶋貞雄・生嶋明編『科学研究と産業の発展――固体エレクトロニクスの発展および超伝導の応用を中心として』(1977・国際交流基金)』『マイケル・リオーダン、リリアン・ホーデスン著、鶴岡雄二、ディーン・マツシゲ訳『電子の巨人たち』上下(1998・ソフトバンク出版事業部)』『フレデリック・サイツ、ノーマン・アインシュプラッハ著、堂山昌男・北田正弘訳『シリコンの物語――エレクトロニクスと情報革命を担う』(2000・内田老鶴圃)』

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百科事典マイペディア 「バーディーン」の意味・わかりやすい解説

バーディーン

米国の物理学者。ウィスコンシン大学,プリンストン大学を出て,1945年―1951年ベル電話研究所員として半導体を研究,1948年ショックレーブラッタンと協力し点接触型トランジスターを発明,1956年3人ともにノーベル物理学賞。1951年よりイリノイ大学教授。1957年L.N.クーパー,J.R.シュリーファーとともに超伝導を量子論的に説明するいわゆるBCS理論を展開,1972年3人ともにノーベル物理学賞。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーディーン」の意味・わかりやすい解説

バーディーン
Bardeen, John

[生]1908.5.23. ウィスコンシン,マジソン
[没]1991.1.30. ボストン
アメリカの物理学者。ウィスコンシン大学を卒業,1936年プリンストン大学で学位を取得。ミネソタ大学を経て,ベル電話研究所に入った (1945) 。イリノイ大学教授 (51) 。ベル電話研究所時代に半導体の研究を行い,トランジスタを発明。 57年BCS理論を完成。 56年 W.ショクリー,W.ブラッテンとともにトランジスタの発明でノーベル物理学賞受賞。 72年,クーパー,シュリーファーとともに BCS理論で2度目のノーベル物理学賞を受賞した。

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