病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「パーキンソン病治療剤」の解説
パーキンソン病治療剤
私たちは無意識のうちに筋肉を動かすことがあります。「熱いものに触れたとき、無意識にさっと手をひっこめる」といった例があげられます。無意識のうちに筋肉を動かす指令は、
錐体外路に障害がおこると、動かそうと思わないのに手が震える(
このような病状が、一酸化炭素中毒、脳の病気、向精神剤の副作用といった原因でおこった場合をパーキンソン症候群といいます。原因となる病気が特定できず、脳のドパミン細胞の変性によっておこる場合をパーキンソン病といいます。
錐体外路系が正常に機能するためには、神経のはたらきを調節しているアドレナリンとアセチルコリンという物質の量のバランスがとれていることが必要です。
パーキンソン病の人は、神経のはたらきを活発にするアドレナリンの一種のドパミンという物質が、健康な人に比べると大幅に減少しています。
パーキンソン病やパーキンソン症候群を治療する薬がパーキンソン病治療剤で、レボドパ剤、アマンタジン塩酸塩製剤、抗コリン系パーキンソン病治療剤、ドロキシドパ製剤、ブロモクリプチンメシル酸塩製剤などがあります。抗ヒスタミン剤、抗精神病剤、筋弛緩剤が補助薬として併用されます。
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