病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
《セレギリン塩酸塩製剤》
エフピーOD(エフピー)
セレギリン塩酸塩(共和薬品工業、武田テバファーマ)
《ラサギリンメシル酸塩製剤》
アジレクト(武田薬品工業)
セレギリン塩酸塩製剤は、脳の
ラサギリンメシル酸塩製剤は、ドパミンを分解するモノアミン酸化酵素(MAO)のB酵素を阻害することで、体内のドパミン濃度を増やして運動機能障害を改善する作用があります。
①
②不安、不眠、めまい、ふらつき、
①錠剤で、セレギリン塩酸塩製剤は2週ごとに用量を増量していって維持量が決定されます。また、レボドパ含有製剤を併用する場合としない場合では服用量が異なるため、かってな判断で増量・減量したりせず、医師・薬剤師の指示をきちんと守ってください。ラサギリンメシル酸塩製剤は、1日1回服用します。
服用するときは必ずコップ1杯以上の水で飲んでください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質、現在使用中の薬の有無を必ず医師に報告してください。
③この薬で過敏症をおこしたことのある人は、使用できません。セレギリン塩酸塩製剤は、統合失調症の人またはその既往歴のある人、ペチジン塩酸塩・トラマゾール塩酸塩・タペンタドール塩酸塩製剤、ラサギリンメシル酸塩製剤、三環系抗うつ剤を服用中または中止後14日間の人、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、ノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)を使用中の人、覚醒剤・コカインなどの依存歴のある人などは使用できません。
ラサギリンメシル酸塩製剤は、中等度以上の肝機能障害のある人、ペチジン塩酸塩含有製剤、セレギリン塩酸塩製剤、トラマゾール塩酸塩またはタペンタドール塩酸塩製剤、三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤(マプロチリン塩酸塩、ミアンセリン塩酸塩及びセチプチリンマレイン酸塩)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤薬(アトモキセチン塩酸塩)、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤(ミルタザピン)を使用中の人は使用できません。
④肝障害や腎障害のある人、心臓・脳循環器系の障害のある人、高用量のレボドパ製剤を使用中の人、狭心症の人、低体重の人などは、その旨をあらかじめ医師に報告してください。
⑤妊婦または現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人は、その旨をあらかじめ医師に報告してください。
⑥めまい、ねむけ、注意力・集中力・反射機能の低下などがおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業は避けてください。
⑦この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
セレギリン塩酸塩製剤では、シメチジン製剤、ブチロフェノン製剤、エフェドリン塩酸塩製剤などと併用すると副作用が現れたり、薬の作用が増強したり減弱することがあります。
ラサギリンメシル酸塩製剤では、トラゾドン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、セイヨウオトギリソウ含有飲食物、喫煙、チーズ、チョコレート、赤ワインなどと併用すると副作用が現れたり、薬の作用が増強したり減弱することがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報