びたびた(読み)ビタビタ

デジタル大辞泉 「びたびた」の意味・読み・例文・類語

びた‐びた

[副](スル) 不快なほど濡れているさま。
「この―する雨気の中に」〈朔太郎・厭らしい景物
[形動]に同じ。
「まわりがとばしりで―になって」〈三重吉・桑の実〉
[類語]びしょびしょぐしょぐしょ・びしゃびしゃ・びちゃびちゃぐっしょりびっしょりしっぽりしとどぐちょぐちょぐしゃぐしゃぐじゃぐじゃぐちゃぐちゃびしょ濡れぐしょ濡れずぶ濡れ濡れ鼠

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精選版 日本国語大辞典 「びたびた」の意味・読み・例文・類語

びた‐びた

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. なまめかしく寄りそうさま、男女間の情がしつこいほど深いさまなどを表わす語。べたべた。
      1. [初出の実例]「けいせいにふらるるおとこあり。あたまから、びたびたさするおとこ有」(出典:評判記・難波鉦(1680)一)
    2. 物が気持のわるいほどぬれているさま、また、そういうものが触れ合うさまを表わす語。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 気持の悪いくらいぬれているさま。
    1. [初出の実例]「たださへ色の変った袢天がびたびたに濡れて」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉人間)

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