ぐちゃぐちゃ(読み)グチャグチャ

デジタル大辞泉 「ぐちゃぐちゃ」の意味・読み・例文・類語

ぐちゃ‐ぐちゃ

[副](スル)
水分を多く含んでやわらかくなったり形が崩れたりしているさま。また、そういうものをつぶしたり、まぜたりしたときの音を表す語。「ぐちゃぐちゃした雪どけ道」
愚痴や不満などをしつこく言うさま。「ぐちゃぐちゃ(と)文句を言う」
[形動]
水気をたっぷり含んでやわらかくなったり形が崩れたりしているさま。「ぬれてぐちゃぐちゃになった新聞紙
物事が混乱して、きちんとしていないさま。「ぐちゃぐちゃに結んだ帯」「ぐちゃぐちゃに書きなぐったメモ
アクセントチャグチャ、はグチャグチャ
[類語]1ぐしゃっとぐしゃりぐちゃりぺちゃんこぺしゃんこぐしゃぐしゃぺらぺら薄っぺら平たい平べったいぺったんこぺたんこ潰す押し潰す踏み潰す叩き潰すひねり潰す1ぐちょぐちょぐしょぐしょびたびたびしょびしょびちゃびちゃぐっしょりびっしょりしっぽりしとどぐしゃぐしゃぐじゃぐじゃびしょ濡れぐしょ濡れずぶ濡れ濡れ鼠

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぐちゃぐちゃ」の意味・読み・例文・類語

ぐちゃ‐ぐちゃ

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 濡れているさま。また、濡れて柔らかくなっているさま。
      1. [初出の実例]「ぐちゃぐちゃになってゐる書物や帳面を日に乾かさねばならぬと思ったり」(出典:入江のほとり(1915)〈正宗白鳥〉八)
    2. つぶれたり濡れたりしわだらけになったりして、きたなくなっているさま。道などがぬかるんでいるような場合にいう。
      1. [初出の実例]「霜溶(しもどけ)のぐちゃぐちゃで下駄鼻緒を切らした日もあり」(出典:旧主人(1902)〈島崎藤村〉四)
    3. 混乱しているさま。きちんとしていなくて、めちゃめちゃなさま。
      1. [初出の実例]「巾広帯をぐちゃぐちゃに結び」(出典:怪化百物語(1875)〈高畠藍泉〉上)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 濡れて柔らかくなったさま、また、つぶれたり濡れたりして、きたなくなったさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「天麩羅のグチャグチャする少し香ひのあるのを」(出典:落語・墓違ひ(1895)〈柳家禽語楼〉)
    2. 水分を含んで柔らかくなったものや粘り気のあるものなどを何度もつぶしたり、かきまぜたりする時にたてる音を表わす語。
      1. [初出の実例]「ぐちゃぐちゃと水溜りのある蘆原の中に入って見たり」(出典:野の花(1901)〈田山花袋〉八)
    3. 形が崩れたさま、混乱して秩序がなくなったさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「角ばった顔をぐちゃぐちゃと崩し〈略〉『すみませんねえ、これじゃ多すぎますよ』」(出典:烈婦!ます女自叙伝(1971)〈井上ひさし〉四)
    4. あれこれととりとめもなくしゃべったり文句を言ったりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「心配さうな顔をしてグチャグチャ述立てると」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉長崎遊学)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android