ピックフォード(読み)ぴっくふぉーど(英語表記)Mary Pickford

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピックフォード」の意味・わかりやすい解説

ピックフォード
ぴっくふぉーど
Mary Pickford
(1893―1979)

アメリカ映画女優カナダトロント生まれ。8歳で舞台に立ち、16歳で映画界入り。『農場レベッカ』『小公女』(ともに1917)、『孤児生涯』(1919)など可憐(かれん)な娘や孤児を演じ、「アメリカの恋人」といわれた。1919年グリフィスチャップリンダグラスフェアバンクスらとユナイテッド・アーティスツ社を設立ハリウッドにおけるスター・システムと映画芸術の擁護に貢献した。ダグラスとは一時結婚をし、2人の共演作に『じゃじゃ馬馴(な)らし』(1930)がある。トーキーになって引退したが、舞台・ラジオで活躍、1955年には自伝を出版した。

[畑 暉男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピックフォード」の意味・わかりやすい解説

ピックフォード
Pickford, Mary

[生]1893.4.9. トロント
[没]1979.5.29. サンタモニカ
アメリカの映画女優。本名 Gladys Mary Smith。初め舞台に出演していたが,グリフィス作品の清純派ヒロインとして,特に無声映画期のアメリカの恋人と呼ばれるほどの人気スターとなった。主演作品『農場のレベッカ』 (1917) ,『嵐の国のテス』 (22) ,『コケット』 (29,アカデミー主演女優賞) 。

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