ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェッシュ」の意味・わかりやすい解説
フェッシュ
Fesch, Joseph
[没]1839.5.13. ローマ
フランスの枢機卿。ナポレオン1世の母の異母弟。コルシカの聖職者であったが,ナポレオンのイタリア遠征に従軍,巨富を得た。 1802年リヨンの司教,03年枢機卿。ローマ駐在フランス大使に任じられ,ナポレオン皇帝の聖別のため教皇ピウス7世のパリ招聘に成功。次第に教会的立場を強め,09年ナポレオンによるパリの大司教指名を拒否,その不興を買い,百日天下 (1815) 後,ローマに引退した。
フェッシュ
Fesch, Willem de
[没]1761.1.3. ロンドン
オランダの作曲家。 1710年からアムステルダムでバイオリンの教師をつとめ,25~30年アントウェルペン大聖堂の楽長,32年以後ロンドンで活躍した。作品には数曲のオラトリオのほか,合奏協奏曲,フルート,バイオリン,チェロのソナタなどがある。
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