日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォレスタル」の意味・わかりやすい解説
フォレスタル
ふぉれすたる
James Vincent Forrestal
(1892―1949)
アメリカの政治家。ニューヨーク州ビーコン生まれ。プリンストン大学を卒業後、1916年ウォール街の投資会社ディロン・リード社に入社し、1937年社長に就任。1940年8月ルーズベルト政権の海軍次官に、1944年5月にはその海軍長官に就任し、アメリカの海軍力の強化に大きな役割を果たす。第二次世界大戦終結後は、トルーマン政権のもとで、陸海空三軍の統合と国防総省の創設を定めた国家安全保障法の成立に尽力し、その成立に伴って1947年7月から初代国防長官を務めた。1949年3月その職を辞任し、同年5月心労がもとで自殺した。
[藤本 博]
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