精選版 日本国語大辞典
「フールスキャップ」の意味・読み・例文・類語
フールス‐キャップ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] fool's cap 道化師の帽子の意 ) 筆記用の洋紙の一種。寸法は一三インチ(約三三センチメートル)×一六インチ(約四〇センチメートル)。最初に輸入した時、道化師の図柄が漉(す)き込まれていたところからの名。
- [初出の実例]「フールス・キャップ四枚を自分の前において」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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フールスキャップ
foolscap
平判の大きさを規定したBS(イギリス標準規格)の一つ。通常は16.5in×13.5in(419.1mm×342.9mm)であるが,印刷ではラージフールスキャップ,画用紙ではハーフフールスキャップ,封筒用紙では9.5in×4.25in(241.3mm×108mm)のエクストラフールスキャップもある。語源は,かつてイギリスのある工場で道化師foolの帽子を透し模様として入れた紙を作り,その判の大きさをさしたものといわれる。明治時代,欧米から製紙技術を導入した日本では,画用紙などに透し模様を入れる慣習があり,現在でも透し模様または簀の目(すのめ)模様を入れたノートブック用筆記用紙をフールスキャップと呼んでいる。
執筆者:臼田 誠人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「フールスキャップ」の意味・わかりやすい解説
フールスキャップ
平判の大きさを規定したBS(英国標準規格)の一つ。通常は13.25インチ×16.5インチ(342.9mm×419.1mm)で,印刷用紙の画用紙のハーフフールスキャップ,封筒用紙のエクストラフールスキャプもある。転じて筆記用紙のこと。もと道化帽の透かしが入っていたのでこの名がある。現在では細かい透かしの条の入ったノート用二つ折りの紙をいうことが多い。
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