道化師(読み)ドウケシ

デジタル大辞泉 「道化師」の意味・読み・例文・類語

どうけ‐し〔ダウケ‐〕【道化師】

こっけいな芸を演じる人。また、それを職業とする人。ピエロクラウン
道化方」に同じ。
[補説]作品名別項。→道化師
[類語]ピエロクラウンアルルカンハーレクイン

どうけし【道化師】[歌劇]

原題、〈イタリアI Pagliacciレオンカバッロイタリア語によるオペラ。全2幕。1892年初演。ベリズモ現実主義)オペラの代表作旅芝居座長と妻の浮気が引き起こす悲劇劇中劇の形をとる。

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精選版 日本国語大辞典 「道化師」の意味・読み・例文・類語

どうけ‐しダウケ‥【道化師・道外師】

  1. 〘 名詞 〙
  2. どうけがた(道化方)
    1. [初出の実例]「あどとおもひあどをうてば、道化師(ダウケシ)狂言の邪魔に見ゆるものなり」(出典役者論語(1776)耳塵集)
  3. 道化のじょうずな者。いつもおかしなまねをして人に笑われる者。また、道化を業とする人。
    1. [初出の実例]「あの人も浄瑠璃さへかたらねえと、そんなに人に馬鹿にされもしめえけれど、久しい道化師(ダウケシ)だヨのう」(出典:滑稽本・人間万事虚誕計‐後(1833))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「道化師」の意味・わかりやすい解説

道化師(レオンカバッロのオペラ)
どうけし
I Pagliacci

イタリアの作曲家レオンカバッロのオペラ。1892年ミラノ初演。マスカーニの『カバレリア・ルスティカーナ』(1890)に刺激されてつくられたベリズモ・オペラの傑作で、ワーグナーに倣って、自らプロローグと二幕からなる台本を作成した。南イタリアを舞台に旅芝居一座の長カニオが、芝居を演じているうちに激しい嫉妬(しっと)のあまり現実と虚構の区別がつかなくなって妻を殺してしまう悲劇。表出力の強い主人公のアリア「衣装をつけろ」はとくに有名である。邦人による日本初演は1946年(昭和21)の藤原歌劇団。なお、同名の作品にカバレフスキーの小編成管弦楽用組曲(作品26。1939初演)、およびプロコフィエフのバレエ組曲(作品21。1924初演)がある。

[三宅幸夫]


道化師(演劇)
どうけし

道化

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デジタル大辞泉プラス 「道化師」の解説

道化師

イタリアの作曲家ルッジェーロ・レオンカヴァッロのイタリア語によるプロローグと全2幕のオペラ(1892)。原題《I pagliacci》。『パリアッチ』とも呼ばれる。19世紀末から20世紀初頭に流行したヴェリズモ(現実主義)・オペラの代表作の一つとして知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「道化師」の意味・わかりやすい解説

道化師 (どうけし)

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世界大百科事典(旧版)内の道化師の言及

【パリアッチ】より

…同年ミラノでトスカニーニの指揮で初演された。日本語の題名は《道化師》。作曲者が少年時代に身近に発生した実話をもとに書き上げた愛憎劇で,庶民社会の身辺に生ずる喜怒哀楽を簡潔直截,赤裸々に,スリリングに描き出すイタリア・ベリズモ歌劇の代表作として,マスカーニの《カバレリア・ルスティカーナ》と双璧をなす。…

※「道化師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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