ブックメーカー(読み)ぶっくめーかー(その他表記)bookmaker

翻訳|bookmaker

デジタル大辞泉 「ブックメーカー」の意味・読み・例文・類語

ブックメーカー(bookmaker)

出版者編集者
安易に多く著作をする人。
スポーツ試合などで、賭博とばく行為の胴元

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精選版 日本国語大辞典 「ブックメーカー」の意味・読み・例文・類語

ブック‐メーカー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bookmaker )
  2. 著作者書籍を編集する人。特に、利益目的として安易に多くの著作をする人、書物濫作する人をいう。〔外来語辞典(1914)〕
  3. スポーツの試合などに対する賭博行為の胴元。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブックメーカー」の意味・わかりやすい解説

ブックメーカー
ぶっくめーかー
bookmaker

競馬など公認賭博(とばく)で、主催者のほかに、私設の投票券を発売する賭(か)け屋。18世紀の終わりごろイギリスの競馬で始まったもので、略してブッキーbookieともいう。ブックメーカーの賭けの方法は、トータリゼーター・システムとは対照的に、ブックメーカー・システムといわれ、客を相手に的中払戻金の倍率をあらかじめ約束しておき、総売上金や的中した人数には関係なく、約束の倍率で支払う。このシステムは、ブックメーカーにとって大もうけをすることがある反面、大損の危険もある。欧米ではブックメーカーを公認している国が多く、競馬やドッグレースばかりでなく、いろいろなスポーツ試合などを対象に投票券を発売している。日本ではブックメーカーは公認されてなく、ときどき野球の試合などを対象とした闇(やみ)の賭け屋が摘発される。

[倉茂貞助]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブックメーカー」の意味・わかりやすい解説

ブックメーカー
bookmaker

競馬,ドッグレース,サッカー,ボクシングなどのスポーツ競技のほか,選挙やミスワールドの選定などにつき,それらの結果を予想し,それを対象として,不特定多数の客を相手に,現金 (または信用) 取引による賭事行為を業とする私企業。アメリカ,フランス,日本などでは現在許可していないが,イギリスではこの存在が日常生活中に占める比重はかなり高い。たとえば,同国で競馬を対象にした賭け事で動く金額はブックメーカーの手を経たものが,いわゆる馬券によるものの実に 10倍以上に達するといわれる。その場合,業者側が独自の判断で決めた賭け率 (オッズ) を公示して賭ける方法,特定の新聞社が決定した賭け率による方法,または馬券の払戻し金額をそっくり借用する方法など,かなり複雑であり,その選択は客の側にまかされる。なお,ブックメーカーは裁判所などの営業許可を必要とし,売上額 (賭け金) に応じて,定められた比率により課税される。現在イギリスでは,ほとんどその全額が,競馬施行団体に還元,交付されている。

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世界大百科事典(旧版)内のブックメーカーの言及

【競馬】より

…連勝式forecastもイギリス,アイルランド,フランス,アメリカ,イタリア,ドイツなど多くの国で用いられ,そのほかイギリス,フランス,アメリカでは重勝式doubleがあり,フランスで有名なものとして3連勝tiercéがあり,イギリスでは宝くじ的な6重勝jack pot,6連勝role upがファンの人気を呼んでいる。イギリスの場合,ブックメーカーと呼ばれる私設の公認馬券取扱い業者の売上げが売上げ全体の93%(1996)を占め,配当については馬券発売時にブックメーカーが客に表示するシステムになっている。ブックメーカーが法的に認められているのはイギリスのほかアイルランド,南アフリカ,ドイツ,イタリア,オーストラリアなどで,フランス,アメリカでは認められない。…

※「ブックメーカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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