ぶるん(読み)ブルン

デジタル大辞泉 「ぶるん」の意味・読み・例文・類語

ぶるん

[副]勢いよく振り動かすさま。強くふるえたり動いたりするさま。
「―と両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た」〈太宰走れメロス

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精選版 日本国語大辞典 「ぶるん」の意味・読み・例文・類語

ぶるん

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. ぶるり
    1. [初出の実例]「身体が瞬間ブルンと顫はさった」(出典:防雪林(1928)〈小林多喜二〉一)
  3. ぶるり
    1. [初出の実例]「その顔を、ブルンと掌の平で撫でて」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉かも)
  4. 大きく振り動かすさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た」(出典:走れメロス(1940)〈太宰治〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ぶるん」の意味・わかりやすい解説

ブルン
Brun, Rudolf

[生]1300?
[没]1360.9.17. チューリヒ
スイス,チューリヒの初代市長。騎士階層と手工業者層を提携させ,1336年のツンフト闘争を指導した。大商人支配の都市政治体制を瓦解させ,ツンフト政治体制を樹立させてみずからは終身の市長に就任した。都市を追われた旧支配者たちはハプスブルク家と手を結んで復権をはかったので,51年ブルンはチューリヒを森林四州 (シュウィーツ,ウリ,ウンターワルデン,ルツェルン) と同盟させて,ツンフト政治体制を守り抜いた。

ブルン
Brun, Johan Nordahl

[生]1745.3.21. ビュネセット
[没]1816.7.26. ベルゲン
ノルウェーの詩人聖職者デンマークからの独立前の民族意識高揚に努めた。戯曲では古代ノルウェーの英雄に取材した『エイナル・タンベシエルベ』 Einer Tambeskielver (1772) が有名。詩『英雄の祖国ノルウェーのために』 For Norge,Kjæmpers Fødeland (71) はデンマーク政府により刊行を禁止されたが,口から口へ伝えられノルウェー人の独立心をかき立てた。 1804年ベルゲンの主教。説教家,賛美歌作者としても有名。

ブルン
Brun, Donald

[生]1900.10.30. バーゼル
[没]1999.8.15. モントルー
スイスのデザイナー。工芸学校を経てベルリン美術学校に学んだ。 1933年帰国,バーゼル派の代表作家としてポスターディスプレイ分野で活躍した。

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