へこへこ(読み)ヘコヘコ

デジタル大辞泉 「へこへこ」の意味・読み・例文・類語

へこ‐へこ

[副](スル)
張りがなく、へこんだり、ゆがんだりしやすいさま。「へこへこ(と)しなう下敷き」
頭をしきりに下げるさま。また、へつらうさま。ぺこぺこ。「課長へこへこする」
[形動]1に同じ。
「―になりたる麦藁帽子を」〈逍遥当世書生気質
アクセントコヘコ、はへコヘコ
[類語]2ぴょこんぺこんぺこりひょこひょこぴょこぴょこぺこぺこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「へこへこ」の意味・読み・例文・類語

へこ‐へこ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 弱々しくたわみやすいさまを表わす語。
俚言集覧(1797頃)「へこへこ 小児戯言にをばばへこへこと云板片木なとのしなふ意」
② =ぺこぺこ(一)①
咄本・今歳咄(1773)ぢぢとばば「ばばもよろこんでへこへこして行れたが、とほうもなくひまが入から」
③ =ぺこぺこ(一)③
※咄本・蝶夫婦(1777)大食後悔ハイ。まだ今朝から給べませぬから、イッソ腹がへこへこいたします」
[2] 〘形動〙 使いこんで、弱々しくなったさま。また、疲労したさま。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「去年の夏買ひしと見ゆる、へこへこになりたる麦藁帽子を」

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