ぺこぺこ(読み)ペコペコ

デジタル大辞泉 「ぺこぺこ」の意味・読み・例文・類語

ぺこ‐ぺこ

[副](スル)
物がへこんだりゆがんだりする音や、そのさまを表す語。「ぺこぺこ(と)するベニヤ板の壁」「押すとぺこぺこ(と)鳴る空き缶
頭をしきりに下げるさま。また、へつらうさま。へこへこ。「ぺこぺこしながら言い訳をする」
[形動]
ひどく空腹なさま。「腹がぺこぺこだ」
1に同じ。「ぺこぺこ箪笥たんす
アクセントコペコ、はペコペコ
[類語](2ぴょこんぺこんぺこりひょこひょこぴょこぴょこへこへこびへつらうびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこら曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい/(1ひもじいえるかつえる腹が減るひだるい食い足りない口寂しい口ざみしい腹ぺこ空腹空腹感飢餓感飢え飢餓干乾し飢渇飢饉水飢饉空き腹空きっ腹ハングリー腹がすく小腹がすくもりもり食欲がぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごがつがつぱくぱくばくばくむしゃむしゃがっつくむさぼるむさぼり食う詰め込む大食い食い道楽ぺろっとぱくつくかき込む平らげる食い気食い意地舌なめずりのどが鳴る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぺこぺこ」の意味・読み・例文・類語

ぺこ‐ぺこ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 頭をしきりに下げるさま、また、人にへつらうさまを表わす語。へこへこ。べこべこ。
      1. [初出の実例]「頭を下げてぺこぺこと頼み回るなんちうことは」(出典:富岡先生(1902)〈国木田独歩〉一)
    2. 物がゆがみ、へこむさま、また、古くなって弱々しくなるさまを表わす語。
    3. ひどく腹のへったさまを表わす語。へこへこ。ぺこ。
      1. [初出の実例]「腹がペコペコして目が廻りそうになってきた」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉七)
    4. 下手な三味線の音を表わす語。べこべこ。
      1. [初出の実例]「今、京都で流行るといふフイトサ節をペコペコと弾き出した」(出典:名張少女(1905)〈田山花袋〉五)
    5. 薄い板などがあちこちへこむ音や、そのさまを表わす語。べこべこ。
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. [ 一 ]に同じ。
      1. [初出の実例]「台湾パナマだか何だかペコペコになった帽子を被ってゐる」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉二二)
    2. [ 一 ]に同じ。
      1. [初出の実例]「市民等ペコペコの腹をしながら」(出典:江戸から東京へ(1925)〈矢田挿雲〉一二)

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