日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルツ水」の意味・わかりやすい解説 ベルツ水べるつすい 化粧水。日本独特の製剤。1876年(明治9)、当時東京医学校教師であったベルツが、箱根の一旅館で働く女性の手の荒れているのをみて創製したといわれている。日本薬局方名はグリセリンカリ液。その処方は、水酸化カリウム0.3グラム、グリセリン20ミリリットル、エタノール25ミリリットル、芳香剤適量、精製水適量を加え全量100ミリリットルとする。皮膚軟化剤として皮膚のひび、あかぎれなどに塗布する。アルカリ性で、顔の化粧水としては不向きである。[幸保文治][参照項目] | あかぎれ | ひび | ベルツ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例