フランスのカンヌ、イタリアのベネチアとともに「世界三大映画祭」と呼ばれる。1951年から開催。最高賞は市のシンボルのクマから名付けられた「金熊賞」で、日本映画では過去に「武士道残酷物語」(
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国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つ。ドイツのベルリンで毎年2月に開催される。1951年、のちにベルリン市長となるウィリー・ブラントの肝入りで始まった映画祭。華やかさにおいてカンヌやベネチアよりやや劣るが、企画上映は充実しており、正式参加部門とは別に組まれる回顧特集や、実験的な作品が数多く集まる「フォーラム」部門などで独自性を発揮している。
日本映画の受賞は多く、これまでのおもな受賞作をあげると、大賞にあたる金熊賞を今井正(いまいただし)の『武士道残酷物語』(1963)と宮崎駿(みやざきはやお)の『千と千尋(ちひろ)の神隠し』(2001)が獲得。銀熊賞では、今井の『純愛物語』(1957)が監督賞、黒澤明の『隠し砦(とりで)の三悪人』(1958)が監督賞(国際批評家連盟賞も受賞)、篠田正浩(しのだまさひろ)の『鑓(やり)の権三(ごんざ)』(1986)が芸術貢献賞、熊井啓(くまいけい)の『海と毒薬』(1986)と濱口竜介(はまぐちりゅうすけ)(1978― )の『偶然と想像』(2021)が審査員グランプリ、東陽一の『絵の中のぼくの村』(1996)が特別個人貢献賞を受賞。ほかにも原一男(はらかずお)(1945― )の『ゆきゆきて、神軍』(1987)と高嶺剛(たかみねごう)(1948― )の『ウンタマギルー』(1989)がカリガリ映画賞、園子温(そのしおん)(1961― )の『愛のむきだし』(2008)が国際批評家連盟賞とカリガリ映画賞、小川紳介(おがわしんすけ)の『ニッポン国 古屋敷村』(1982)、市川準(1948―2008)の『東京兄妹(きょうだい)』(1995)、行定勲(ゆきさだいさお)(1968― )の『パレード』(2010)、瀬々敬久(ぜぜたかひさ)(1960― )の『ヘヴンズ ストーリー』(2010)がそれぞれ国際批評家連盟賞を受けている。(作品タイトルの後ろの年号はすべて作品公開年)
[奥村 賢 2022年6月22日]
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