ベンネビス山(読み)ベンネビスサン(その他表記)Ben Nevis

翻訳|Ben Nevis

デジタル大辞泉 「ベンネビス山」の意味・読み・例文・類語

ベンネビス‐さん【ベンネビス山】

Ben Nevis》英国スコットランド西部グランピアン山脈の西部にある山。イギリス諸島最高峰標高は1344メートル。登山拠点は北西麓の町フォートウィリアム年間を通じて、トレッキングスキーを楽しむ観光客が訪れる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ベンネビス山」の意味・わかりやすい解説

ベン・ネビス[山]
Ben Nevis

イギリス,スコットランド北西部,ハイランド州南部にあるイギリスの最高峰で,標高1343m。山名は〈雪の山〉の意。グランピアン山脈の西部に位置し,周囲が開析されているため独立の山塊をなす。山体上部安山岩下部は花コウ岩からなり,頂上は広い台地で,山腹カールには万年雪が残っている。1881-1905年,頂上に気象観測所が設けられていたが,現在は閉鎖されている。北西麓の町フォート・ウィリアムFort Williamが登山基地となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンネビス山」の意味・わかりやすい解説

ベンネビス山
ベンネビスさん
Ben Nevis

イギリススコットランド北部,ハイランド南部にある山。イギリスの最高峰で,標高 1343m。カレドニア運河に臨むフォートウィリアムの東方に位置する。山頂は高原状で,斜面窪地では万年雪が見られる。山体の下部は片岩に貫入した斑状花崗岩,上部は火山岩からなる。南と西をネビス川,東をトリーグ川,北をスピーアン川に浸食され,孤立した山容を示す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベンネビス山」の意味・わかりやすい解説

ベン・ネビス山
べんねびすさん
Ben Nevis

イギリス、スコットランド西部に位置するイギリス諸島の最高峰。標高1343メートル。グランピアン山脈西端にある。山地中央部はデボン紀の玄武岩で、周囲は花崗(かこう)岩から構成される。山頂に気象観測所が設置され、平均気温は1月零下4.8℃、7月5.4℃。森林限界は500メートルほどで、北東側には400メートルに達する岩壁がある。

[小池一之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のベンネビス山の言及

【スコットランド】より

…とくに北部にはカンブリア紀の変成岩を中心に,カレドニア造山運動による褶曲の結果生じたスコットランド高地(ハイランド)が横たわる。高地全体は北東~南西走向を有し,グレン・モアの断層線によって北西高地とグランピアン山脈に区分され,後者の西部にはイギリス最高峰のベン・ネビス山(1343m)が位置する。また洪積世氷期には地域的な氷河の中心となり,グレンglen(U字谷)やロッホloch(氷河湖,入江),ファースfirth(フィヨルド)と呼ばれる氷食地形が発達する。…

【ハイランド】より

…古生代前期のカレドニア山系に属して結晶片岩や花コウ岩から構成され,グレーン・モアの地溝帯によって北西高地とグランピアン山脈に二分される。最高峰はベン・ネビス山(1343m)で,氷食と湿潤気候のため全体に高層湿原や原野が広がり,観光以外では粗放的牧羊やウィスキー醸造が主産業である。ケルト人の古い慣習や言語が残存することでも知られる。…

※「ベンネビス山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android