デジタル大辞泉
「ペルニク」の意味・読み・例文・類語
ペルニク(Pernik/Перник)
ブルガリア西部の都市。首都ソフィアの南西約30キロメートル、ストルマ川沿いのペルニク渓谷に位置する。19世紀末に炭鉱が見つかり、20世紀以降重工業で発展。共産党時代の1949年から1962年まで、第二次大戦後間もなく同国首相を務めた共産党指導者ゲオルギ=ディミトロフの名から、ディミトロボと呼ばれた。第一次ブルガリア帝国時代の11世紀に築かれたクラクラ公の要塞跡、文化宮殿、炭鉱博物館などがある。
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ペルニク
ぺるにく
Pernik
ブルガリア西部の鉱工業都市。ペルニク県の県都。ソフィアの南西約30キロメートル、ストルマ川沿いに位置する。人口10万4626(2001)。オスマン帝国の支配下で畜産を主とする農村だったが、1878年のブルガリア独立後に褐炭の採掘が本格化し、91年に炭坑が国有化されると急速に人口が増大した。社会主義時代には、火力発電所、製鉄コンビナート、機械、ガラス工業など重工業が集中していた。1998年には、産業の92%は鉱工業で、その内訳は56%が製鉄、19%が発電・エネルギー関連、6%が採炭となっている。社会主義時代には企業の約80%は国営であった。しかし社会主義体制の崩壊後、民営化と産業構造再編の課題が残された。市内には劇場、歴史博物館があり、隔年1月に同市でクケリとよばれる仮装・仮面の春季儀礼の全国フェスティバルが行われることでも知られている。
[寺島憲治]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ペルニク
Pernik
旧称 (1949~62) ディミトロボ Dimitrovo。ブルガリア西部,ソフィア州の都市。ソフィアの南西 30km,ストルマ川上流にのぞむ。採炭,製鋼,機械,化学肥料などを中心とする工業都市。古くからの集落であったが,11世紀にビザンチンの城塞が築かれ,以後長い間,軍隊の駐屯地であった。 1906年,19年,44年の炭鉱の大ストライキで有名。人口9万 9643 (1991推計) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ペルニク
ブルガリア西部,ソフィアの西南西約25kmにある工業都市。1948年―1962年までディミトロボDimitrovoと呼ばれた。付近に石炭を産し,鉄鋼,ガラス,電気器具などの工業が行われる。8万2000人(2004)。
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