ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボック」の意味・わかりやすい解説
ボック
Bok, Edward William
[没]1930.1.9. フロリダ,レークウェールズ
アメリカの雑誌編集者。オランダに生まれ,6歳のときアメリカに移住。『ブルックリン・イーグル』紙を皮切りにジャーナリズムに入り,『ブルックリン・マガジン』 Brooklyn Magazineを創刊,編集 (1882~84) したのち,『レディーズ・ホーム・ジャーナル』 Ladies' Home Journalの編集長 (1889~1919) を務めた。自伝『エドワード・ボックのアメリカ化』 The Americanization of Edward Bok (1920,ピュリッツァー賞) がある。環境衛生や反公害の運動にも従事した。
ボック
Bock, Hieronymus (Tragus)
[没]1554.2.21. ホルンバハ
ドイツの植物学者。聖職者であり,ホルンバハの領主の侍医。従来古典からの抜粋作業に終始していた植物学において,自分の観察を重視して,独自の説明を付記した最初の学者の一人として知られる。彼の主著『新植物書』 Neu Kreütterbuch (1539) には,ドイツ地方の 800に及ぶ植物の記載がある。草本,木本の区別がなされている一方,葉の形態の差異に注目して記載順序を考慮しており,近代的分類の萌芽がうかがわれる。
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