ボールミル(英語表記)ball mill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボールミル」の意味・わかりやすい解説

ボールミル
ball mill

粉砕機の一種。粉砕媒体として円筒の中にボールを入れ,原料とともに回転して衝突摩砕により微粉砕を行う装置。円筒のライナー (内張り) は白鋳鉄または高マンガン鋼で,ボールには,鋳鉄,チルド鋳物,フリント石,天然石など原料により各種がある (天然石や石を使うのはペブルミルといって,普通ボールミルとは区別する) 。大きさは,小型は径 1m未満のものから,径2~3mに及ぶ大型のものがある。筒の長さは直径をこえないのが標準型であるが,直径の数倍以上の筒長型のチューブミル,その中間のコンパウンドミルなどの種類がある。用途で最も大規模なのは鉱山の選鉱場の湿式粉砕で,ほかに微粉をつくるときによく使用され,陶土染料などの最微粉の場合は,水を入れる湿式で,そのほかの場合は乾式で使用され,広い用途をもつ代表的な粉砕機である。

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