日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポリマーアロイ」の意味・わかりやすい解説
ポリマーアロイ
ぽりまーあろい
polymer alloy
2種類以上の高分子からなるプラスチック類のこと。アロイは合金という意味。機能のちがう複数の樹脂や、樹脂とゴムなどを混ぜ合わせて、新しい機能を引き出す。ポリスチレンとポリカーボネートを合成して透明度、強度の高い樹脂にしたり、アクリル樹脂とポリカーボネートを合成したポリマーアロイ、ポリカーボネートに液晶ポリマーを配合したポリマーアロイなどがある。1995年にはチッソが重合法による新しいポリマーアロイを開発した。従来の樹脂に比べ耐衝撃性などに優れており、自動車のバンパーなどの用途開発が期待される。最近は、ポリマーアロイ・ブレンド・コンポジットといわれる、樹脂成型材料の加工技術の研究もさかんになっている。
[編集部]