ポーラー(その他表記)poral

精選版 日本国語大辞典 「ポーラー」の意味・読み・例文・類語

ポーラー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] poral ) 縒りを強くかけた梳毛糸を平織りにした毛織物。さらりとした感触と通気性から、多く夏服に用いられる。
    1. [初出の実例]「素肌へぢかに着けたよごれたポオラの服地を透して」(出典:放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ポーラー」の意味・わかりやすい解説

ポーラー
poral

3本の強撚梳毛糸(そもうし)を平織にした通気性に富んだ織物。清涼感のあるシャリ感から,夏服地として使用される。この名称は英語のporous(多孔の)からとられたものとされ,アメリカのエリソン社がporalの名で商標登録したもの。イギリスでは一般にフレスコfrescoと呼んでいる。現在では2本の強撚梳毛糸を用いたものも生産されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ポーラー」の意味・わかりやすい解説

ポーラー

梳毛(そもう)織物の一種。強撚(きょうねん)糸を用いて平織または変り織にする。織目があらく,さらりとした感触で通気性に富むので,夏の背広服,婦人服地などに適する。絹,化繊合繊もある。英国では一般にフレスコfrescoと呼んでいる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android