マイグレーション(読み)まいぐれーしょん(英語表記)migration

翻訳|migration

デジタル大辞泉 「マイグレーション」の意味・読み・例文・類語

マイグレーション(migration)

移住移動
ハードウエアオペレーティングシステムなどが異なる情報システム間で、データプログラム移行すること。→レガシーマイグレーション

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図書館情報学用語辞典 第5版 「マイグレーション」の解説

マイグレーション

デジタル情報の長期的な保存戦略の一つで,あるハードウェアとソフトウェア構成からより新しい構成へ,またあるコンピュータ技術から次世代技術へと,情報のフォーマットメディアを逐次変換していくこと.メディアの寿命が長くても,メディアやデータフォーマット規格が更新されると,記録された情報が利用できなくなるため,技術変化に対応して情報の完全性を保持することが目的である.ただし,完全なレプリカを作ることは意図していないので,新世代技術との互換性を確保する中で,元の情報の表示や検索の能力が欠落することもある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイグレーション」の意味・わかりやすい解説

マイグレーション
まいぐれーしょん
migration

本来は移動や移住などを意味することばであるが、情報システム関連ではシステムやプログラム、データなどの移行作業をさす。

 具体的には、企業システムの再構築に伴う基幹システムの新しいプラットフォームへの交換、データベースのバージョンアップなどによるデータ移行作業、サーバー置き換えによる各種データの移管UNIX(ユニックス)向けに開発されたプログラムのWindows(ウィンドウズ)プログラムへの書き換えなど異なるOS(オペレーティングシステム)間での移植オフコンからパソコンへのシステム移行など、異なる環境や機種間の移行に伴うさまざまな作業を含む。そのなかで、メインフレーム(大型の汎用コンピュータ)からオープンシステム(仕様が公開されているため自由な組合せができるシステム)へのシステムの移行はとくにレガシーlegacyマイグレーションとよばれている。富士通NEC、日本IBM、日本ユニシスなど多くのIT関連企業が、マイグレーションのためのツールやサービスを提供している。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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