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ままごと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ままごと

炊事や招客をまねた幼女遊戯の一種。飯事の文字をあてることもあるが,古くから日本各地にある遊戯で,その呼び方も多様。の行事の一つとして,一家で屋外で煮炊きして食べたり,子供たちが米などを持寄ったり,家々からもらい集めて煮炊きする習俗は,盆釜とか盆飯,盆権進と呼んで各地にあった。ままごとは,幼女らがこれをまねたものといわれ,単なる遊戯にとどまらず,おとなの生活に入っていく準備の過程となるものでもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ままごと

おもに女の子の遊び。〈まま〉は食物のことであり,〈こと〉はハレの日の行事を意味する語であるから,ままごととはもとはハレの食事のまねごとであった。遊びとしてのままごとは,食物調理,炊事,贈答,饗応,訪問などのまねごとであるが,その中心になるのは主婦である。母親の生活をまねるので各地のままごとの方言には主婦を表しているものが多い。秋田県ではジャジャボッコ,奈良県ではオカタサゴトといい,オカタモジャジャもともに主婦の方言である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ままごと
ままごと / 飯事

女の子が食物調理のまねごとなどをする遊び。また人形遊びを交えたものがあり、お客さんごっこ、およばれごとなど日常家庭生活をまねた招客、交際、贈答などさまざまな遊び方がある。1830年(天保1)刊の『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』(喜多村信節(きたむらのぶよ)著)に、「まゝこととは小児の言葉に飯をまゝといふ。此戯(このあそび)は飯作り種々食物を料理する学びなればなり。女子のみにあらず」とあり、少女が主体の遊びであるが、ときには男の子も加わる。この遊びの起源は古く、古墳時代(3世紀~7世紀ごろ)の墳墓からも、一種のままごと道具として当時用いられたと推定されるろう石、滑石製模造品の日用具(鏡、櫛(くし)など)や機織り具(筬(おさ)、杼(ひ)など)が発掘される。平安時代には雛(ひいな)遊びにままごと道具が存在していたことを『紫式部(むらさきしきぶ)日記』などの古典が記している。江戸時代には木・竹製のままごと道具、土焼きの茶碗(ちゃわん)、徳利類、真鍮(しんちゅう)・銅製の餅網(もちあみ)などが登場したが、このほか石、草、土などの自然物玩具(がんぐ)を用いる風景は古くからあり、現在もみられる。明治時代にはブリキ製が現れ、鍋(なべ)、釜(かま)、まな板などをセットにしたものがつくられた。昭和時代にかけてアルミニウム、セルロイド製品が加わって種類が増えた。第二次世界大戦後はプラスチック製品が進出してきて、ままごと道具もキッチンセットなどの新型が出現。電池で本物そっくりに動く洗濯機や、ステンレス製の台所用品も出回っている。[斎藤良輔]

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世界大百科事典内のままごとの言及

【玩具】より

…そこで,本項では長い玩具の歴史の中から子どもにとくに有効性のあったものをとりあげ,それがどんな役割をしてきたかを考え,与え方の一助としたい。 最も古い玩具の一つである人形は,子どもの模倣本能を満足させるための代表的な存在だが,ままごと用具なども同類で,とくに女の子に人気がある。人形には飾ってながめるものもあるが,幼児期は手に触れられるものを喜ぶ。…

※「ままごと」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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