マンガロール(その他表記)Mangalore

デジタル大辞泉 「マンガロール」の意味・読み・例文・類語

マンガロール(Mangalore)

インド南部、カルナータカ州都市アラビア海に面し、14世紀からアラブ人が海洋交易の中継地として利用。16世紀にポルトガル占領。18世紀にマイソール藩王国の外港となり、造船基地が置かれた。独立後、幹線道路鉄道が整備され、木材コーヒー紅茶香料積出港となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「マンガロール」の意味・わかりやすい解説

マンガロール
Mangalore

インド南部,カルナータカ州南西端の港市。人口39万8745(2001),大都市域人口53万8560(2001)。地名は,14世紀までの古名マンガルプラMangalpuraがポルトガル語になまったものといわれ,現地ではクダーラKudala(〈二つの川の合流点〉の意)という。グルプル川とネトラーバティ川の河口合流地の背後南北に延びる潟湖に面する。西ガーツ山脈とその山麓部に産するコーヒー,茶,香料,カシューナッツなどのプランテーション産品,チーク,白檀などの有用材の加工,移出港として名高い。瓦,タイルなどの窯業も盛ん。古くからマラバル海岸とペルシア湾岸との交易中心として栄え,1544年にポルトガルの商館が置かれた。18世紀後半のマイソール戦争の争奪地の一つであったが,1799年に最終的にイギリス領となり,インド独立時に及んだ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンガロール」の意味・わかりやすい解説

マンガロール
Mangalore

インド南西部,カルナータカ州南西部,アラビア海にのぞむ港湾都市。ダクシンカンナド県の行政庁所在地。 14世紀からアラビアと交易し,16世紀中頃にはポルトガルが占領,1763年マイソール藩王国領になり,造船基地がおかれた。 99年イギリスに移譲。ウェスタンガーツ山脈一帯を後背地とし,カシューナッツ,コーヒー,チーク材,ココナッツ,ビャクダン,米,カルダモンなどの農林産物を積出しする。近年ではムンバイ (ボンベイ) ,ゴアコーチンに次ぐアラビア海の第4の港として開発が進められ,鉄鉱石の輸出港となっている。綿織物と瓦の製造が盛んで,ほかに磁器やココヤシ繊維製品を産する。同国のキリスト教の一中心地で,ローマ・カトリック教会が運営し,マンガロール大学に属する3つのカレッジがある。人口 27万 2819 (1991) 。

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